親子かけっこの価値

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【はじめに、、、】

 

「親子かけっこ教室」とは...
お子さま(年長さんから小学校低学年)と大人の方(16歳以上の方)が2人で1組となり、約60〜90分の時間、「かけっこを速くする」という目標に向かって一緒に[タイムトライアル]と[かけっこエクササイズ]にチャレンジしていただきます。教室の最初と最後に子供も大人も行う[タイムトライアル]にてどれくらい速くなれるかを子供はもちろん「選手」として、大人は「選手兼子供の専属コーチ」として取り組んでいただきます。

 

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【“親子”で行うメリット】


「親」が「子供」に与える影響が[大きい]ということを私達は知識的には知っているものの、なかなか実体験を通して深く理解し日々意識できている人は少ないのではないかと感じています。私自身も分かってはいるものの、いつも日常で意識できているかというと未熟な部分ばかりです^^;

ただ「親子かけっこ教室」も、お子さんだけが参加する「かけっこ教室」も、両方を指導していると両者を比較して“親子”で行うメリットがたくさんあるなと心から感じています。

 

〈親子かけっこ教室のメリット〉

 

子供の集中力が高いレベルで持続する


・子供の理解度・上達度が高い


・子供の一生懸命レベルが子供だけの教室の時より高い


・子供がうまくいかなかったり、失敗しても諦めにくくなる


・子供の笑顔が増える


・子供が親の姿を見て、本気でチャレンジするようになる(手を抜かない)


・子供が親を尊敬する機会の創出(動作ができる、タイムが速い)


・親子のコミュニケーション増加→つながり、絆が深まる


・イベントだけでなく家庭でも復習できる→教室内容の定着→かけっこが速くなる+親子のコミュニケーション増加

 

などなど、主には上記項目ですが、細かく言えばもっともっとたくさんのメリットを感じます!

そのメリットの影響からか数値で言えば、同じ内容の[かけっこエクササイズ]を“親子教室”と“子供だけの教室”の両方で実施してみると同じ内容にも関わらず教室後の[タイムトライアル]での「タイムが伸びる人数」と「タイムの伸び率」は段違いに‘親子“の方が効果が高いのです。

 

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【親子コミュニケーションの重要性】


メリットの中でも、一緒に同じ目的・目標を目指す中で自然と生まれる「親子のコミュニケーション増加」は、特に子供たちの将来にとって有益だと感じています。
普段、仕事や家事が忙しく子供とあまり話ができず、日常生活に必要最低限なコミュニケーションしか取れていなかった親子が「かけっこ教室」という同じことに取り組む機会で共通の話題ができ、「できた、できない」、「もっとこうやればうまくいく」、「お父さん速い」、「一生懸命走って偉かったよ!カッコよかったよ!」、その教室時に限らず「次の休みにまたやろう!」というようにコミュニケーションが広がっていく状況が生まれている瞬間を見られることは講師としてとても嬉しく感じる瞬間です。
コミュニケーションの重要性は、私だけでなく様々な分野・立場から社会的にも注目されています。実際に日本の男女500人に「あなたは、自分にコミュニケーション能力があると思いますか?」というアンケート(2014年4月、マイナビニュースによるインターネット調査)を行ったところ、「”ある“と答えた人が27.6%、苦手と感じている人が72.4%」という結果になりました。日本人はコミュニケーションが苦手な国民のようです。ただ「コミュニケーション能力」は、自分の考えを他人に伝え「自己実現」達成するため、また大人になって「社会人・ビジネスマンに求められるスキル」の常に上位へランクインされるものです。「コミュニケーション能力」の原点は、間違いなく親の子供への言葉かけと親との会話によって引き継ぐ「言語数」によるところが大きいという研究結果も世界的に様々な人が訴えています。参考としては、「3000万語の格差」という外科医のダナ・サスキンド氏が先行研究をもとに言及したものが見逃せません。サスキンド氏が外科医として携わった人工内耳の移植手術が成功し生まれて初めて音が聴こえるようになった子供たちが、その後、順調にコミュニケーション能力を獲得していく子もいれば、音は聴こえているのにそのまま話せないままの子もいることに気づき、そこから家庭環境による「言語の質と量」が子供の脳の成長に「3000万語」を境に大きな違い出ることを研究結果をもとに伝えてくれています。
「走ることが速くなる」ことはもちろんですが”親子“だと、より子供たちにとって得られるものが多く価値ある機会・時間になると強く思っています。

 

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【親が子供に与える影響】

 

「子女名優ー子は親の心を実演する名優であるー子供は親そのままである。顔形から、身ぶりから、言語の言いぶりから、くせに到るまで・・・。どんな彫刻家も、これほどうまく似通った肖像を制作することは出来ない・・・と思われるほどよく似ている。」(「万人幸福の栞」丸山 敏雄著、一般社団法人 倫理研究所出版)

「 大人は子供のよい見本となるー子供が見ていたらできないこととか・・・を判断基準にしているとしたら、あまり感心しません。まずは自分の生き方そのものをきちんと見直す機会を作ってもよいのではないでしょうか。」(「一流の選手の親はどこが違うのか」杉山 芙沙子著、株式会社新潮社)

という言葉もありますが、子供は本当に親の姿をよく見て、影響を受けているのだなと強く感じます。意識的にも無意識的にも、短期的にも長期的にも物凄く親の影響を子供は受けています。
「かけっこ教室」で言えば、親が私の話を一生懸命に聴き理解したら、子供にも絶対にその内容は伝わります。親が一生懸命身体を動かしていたら、子供も必ず一生懸命身体を動かします。親がタイムトライアルで全力で走っていたら、子供も全力で走るようになります。親がエクササイズや全力疾走に挑戦し、失敗しても諦めずやり続けていれば子供も何度失敗したって笑いながらまた挑戦し続けます。
少し極端なことを言えば、”子供“だけに「頑張れ!」と伝え、「かけっこ教室」に親の思いで参加させたとしても、その”親“が常日頃から新しいことに挑戦したり、成長しようと努力し頑張っていなければ「”子供“だけが勝手に全力で頑張る」なんてことはないのかなと感じます。

 

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【最後に...想い】


もちろん私は出会った子どもが「僕も私も頑張ろう、挑戦しよう!」と思ってもらえるよう、指導者として大人の代表として、努力し挑戦する姿や全力な姿を見て感じてもらえるほどの指導者・存在を理想とし目指してはいますが、どうしても長い時間を過ごす“親”の影響力を越えることは難しいと思っています。
なので私が提供できる「親子かけっこ教室」というプログラムを通し、「走りが速くなる」ことはもちろんのこと、「親子の関係性」にもアプローチすることで少しでも「幸せな家庭」・「子供たちの幸せ」に貢献できたらと思いつつ、このプログラムをこれからもさらに進化させて提供できたらと思っております。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

陸上指導者:山路 和紀

 

幼児から大人まで、初心者からプロアスリートまでの指導を通して日々学んだことで、皆さまに少しでも参考になることをお伝えする、ブログ記事のアップ情報やイベント情報など、皆さまに有益な情報を配信させて頂きます!

 

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